長い長いキスの後。

西の窓からオレンジ色の柔らかい光が差し込んでいた。



「ベストショットだね。
もぅちょ~キレイ~!!」


「実莉は相当お気に入りだね。」


「うん。
ホントキレイだもん…。」



2人で黙って夕日を眺める。

高島君に後からギュって抱っこされて

こうやって見る夕日は、世界で一番キレイな夕日だよ。

世界一幸せな時間だよ。


ホントに


大好きだよ。






高島君の大きな手のひらを、ホッペに当ててみる。


優しい温もりが頬に伝わる。

幸せ過ぎて…


幸せ過ぎてなんか


泣けてきた。