「一ヶ月だね。」



高島君が笑って話しかける。

私はちょっとびっくり。
そんな私に高島君は、意地悪っぼく聞く。



「実莉忘れてた~?」


「わっ忘れてないょ!
ちょっとびっくりしただけ。
私も今丁度同じ事考えてたから!」


「そうなの?」


「そうだもん。」



慌てて答える私を見て、また笑って言う。



「早かったな、一ヶ月。」



「そうだね…。」



「……。」



まだ帰りたく無いなぁ。
もっと一緒に居たいよ…。


そう思って黙り込む。

高島君も黙ってる。



間を開けて高島君が言う。



「どっか寄ってく?」


「うん!!」



即答な私に、優しい笑顔で頭を優しくポンッとなでて



「即答かよ!
元気じゃん!」


「今元気になったの。
嬉しかったから♪」



私がちょっと照れながらそう言うと、高島君も私の耳元でそっとこう言う。



「俺も一緒に居れて嬉しい。」



耳元に感じた高島君の声と息の温さで、みるみるうちに私の顔は真っ赤に染まる。