いつもと変わらない下校風景。
部活に行く子が急いで出て行ったり、友達同士てどこへ行こうか話してる子達。
昇降口の外は真冬の渇いた風が吹抜けて、たまに中まで入って来て頬をかすめて行く空気は冷たい。
でも、部活に行くなぉ達と別れて高島君を待つ私の心は、ポカポカで気分はまるで春だった。
久しぶりの一緒の下校。
何より待ちに待った記念日に一緒に帰れる。
少しでもデートが出来る。
それだけで、心がウキウキしちゃう。
そして高島君も昇降口に降りて来て、私を見つけて微笑む。
そんな高島君の姿を見たら、自然と100%の笑顔でほころんじゃう。