「そっかぁ…。
それで落ち込んでたのね。」


昨日保健室に行く途中に、私が見た光景をなぉに話した。
なぉはうんうんって相槌を打ちながら聞いてくれた。



「でも、今日が記念日だから、会いたくてムリして学校来た訳ね。」



なぉは優しく微笑んで言った。

話て良かった。
何か少し心が軽くなった。

そう思いながら、黙っている私になぉは問い掛ける。



「じゃあ、記念日の実莉にとっておきの情報をプレゼントしましょうか?」



「…とっておき?」



私は、首を傾げる。



「そうとっておき!」



なぉはニンマリ笑って言う。


「良い事?悪い事?」



私が恐る恐る聞くと、なぉはう~んと一瞬考えて



「まぁ良い方向?」



なぉ?

今、一瞬考えたよね?

微妙に聞くのが怖くなるじゃない。

そんな間があったら…。