「落ち着いた?
実莉。」
泣きやんだ私に、なぉはすっかりお母さんっぽく聞く。
「うん。
ごめんね。
でも、ありがとうございます。」
何かちょっと照れるな。
よく考えると、恥ずかしい…。
いい年こいて教室で、いきなりワンワン泣いて。
その上よしよししてもらって。
でも温かくて、ホッとして
それに
沢山泣いて、なんだかスッキリした。
「ありがとう。
なぉ。」
私が感動的にお礼を言う。
するとなぉは
「で、何があったの?
高島君と??」
――――!!!
いきなり現実に引っ張り戻された。
なぉは、お見通しなんだ。
「何で分かったのって顔してるね。
でも、普段泣かない実莉があんなに泣くってよっぽど何かあるって事だし、今考えられる原因は高島くん位でしょ?」
参りました。
惚れそうな位。