「その人から告られて、仲も良かったし、良い奴だし、
まぁいいかなと思って付き合ったんだけど、
ちゃんと向き合えなくて。
友達でみえなかった所が、
彼氏だと沢山見えて来たりして…。
もっと知ってから付き合えば嫌な思いを、お互いにしなかったんだろうなって思ったから。
今度はちゃんと知りたいし、知ってもらって付き合えればいいなって思うんだ。」



なんか、色々あっあんだな。
言葉が重い。



「…そっかぁ。」



沈黙。



軽はずみに言葉にできなくて。
言葉を探す。



「私はそんな経験ないから、今まで自分のイメージで
いいなぁとか付き合ったりしたいって思ってたけど、
付き合うのもそれはそれで
大変なんだね。」



「そうだね。
でも、良かったって思うよ。あの時付き合って。
失敗を今いかせてるしね。」


そう言って私ににっこり笑う。