「はぁ。
寝よ…。」



栄養ドリンクの瓶をゆすいで、荷物を持ってヨタヨタ部屋に向かう。


情緒不安定なせいか、さっきから独言が多い気がする。


部屋着に着替えるのもだるかったけど、何とか着替えて布団に潜り込んだ。



目をつぶると、やっぱり今日のあの工作室の風景が浮かんで来る。

書消そうとすると、今度は保健室で私を覗き込んでの高島君が浮かんで来る…。



寝れない。



棚の上に飾っている、高島君に貰った香水の瓶が視界に入った。


窓から入る光をキラキラ反射して、本当に宝石を液体にしたみたいに光ってる。


何かちょっと前の事なのに、貰った時の事が懐く思えてきて目頭が熱くなってくる。


高島君の部屋で
高島君の腕の中で
幸せを感じてた。


なのに今は、こんなに不安なの。


私こんなに涙もろかったかな?