高島君の手が当っているオデコが、さっきより熱く感じる。

それプラス激しくなる動悸…。


高島君が手を当てている間、私をじっとみているのがわかったから?


凄くドキドキしてきた。


具合悪くてか、高島君の目線か、どっちのドキドキかは分からないけど。



「実莉真っ青だよ。
大丈夫かよ?
熱もある見たいだし…。
最近元気なかったもんな…。あんまり無理しないでくれよ?」


「うん…。」



返事をする時、チラッとみた高島君の瞳。


本気で心配してくれてる目だった。



でも

でも、さっきのは何?



思わず口を開きそうになる。

けど我慢!!


ってゆうか、今ゴチャゴチャ言う体力も気力も無い。



「ごめんな。
何してあげたらいいかわからない上に、何もしてあげられなくて。」


「うんん。」



私が答えると、私にキスをした。



軽くだけど、まるで熱を吸い取るみたいに。