『うん…。
前、付き合ってたんだ。』
―ズキッ
私の心におっきなトゲが刺さった様に胸が痛んだ。
「…うん。」
やっとで返事をする。
『もう終わった事だし、変に心配させたくなかったから黙ってたんだけど、逆に苦しめたみたいで、ごめんね…。
でも、今は顔合わせても特に喋らないし、何も無いから心配するなよ?
…って言っても気になるかもしれないけど。』
「…うん。」
知りたかったけど、知りたくなかった話の内容に
私の頭の中はややパニックぎみ。
高島君は心配して、言わないで居てくれたのに。
何も無いからって言ってくれてるのに。
でも…
やっぱりショックだ。
前に彼女が居た事位分かってたけど、まさか同じ学校でこんなに近くてあんなにキレイな子だなんて。
せめて見たく無かった。