部活が終って体育館を出ると、黒い雲が空を狭くしていた。

私の心も今にも雨が降り出しそうなこの空みたいに、ズッシリしてる。


いっその事、たくさん雨を降らせて、このモヤモヤごと流してくれたら良いのに。


そしたら、すっかり軽くなって冬の日ざしを浴びれてちょっぴり温っかくなれるのに。


なんてね。



やっぱり、今日家に帰ったらメールして聞いてみようかな。


高島君の事と全く関係無かったら、変に疑ってるみたいで感じ悪いかなとか
私が気にしなきゃ大丈夫とか思ったけど、
どうやらそう思うのは、私には無理みたい。

うだうだ悩んでても仕方ない!
帰ったらすぐメールしてみよう。



「おしっ!」



私が気合いを入れて叫ぶと、周りにいるみんながびっくりしてる。



「なっなに?
実莉今さら?
もぅ部活おわったのに。」


「気合い入れるなら、部活前に入れてよぉ!」



みんなが口々にそう言って、笑いが起る。



例え何かあったとしても、大丈夫。

私には支えてくれる友達がいる。

この場所がある。


やっぱり元気を貰える大事な場所だ。