「み~り~!」
昼休みの教室に私を呼ぶ声が響く。
なぉと話をしながら、声がした方を見るとC組のサチがドアの方から教室を覗き込んで私を探していた。
サチと私は文化祭の時に役員で仲良くなった。
なぉはあまり縁が無かったから、不思議そうにサチを見てる。
私は窓際の席から立ち上がって、サチの元へ向かった。
「なんか、久しぶりだね。
どうしたの?」
サチに聞いた私は、サチと一緒にいる女の子に気が付く。
―?
背の高いスラッとした華奢な小顔の女の子。
薄い栗色のセミロングの髪が、サラサラゆててる。
一言で言うと、美人さん。
同い年なハズなのに、大人っぽくていい匂いがする。
ってゆうか、私この子知ってる。
私が、思わず見とれてるとサチが喋り出した。
「G組の檜山英美(ヒヤマ エミ)。
実莉の事、どの子って知りたがってたから、連れて来ちゃったた!
突然ごめんねっ!
E組にいる裕美(ユミ)の双子のおねぇさんだよ!
裕美は知ってるでしょ?」
サチは満面の笑顔で英美ちゃんを紹介した。