それから約一週間経たない内に、予想通り私と高島君が付き合っているらしい!
と言う噂が学年中に広がった。


予想外な事も2つあった。


一つは、学年を超えて上の学年で高島君を気に入ってたセンパイ達にまで、噂が広がっていた事。
予想外と言うより、そこまで考えて無かっただけなんだけど…。

二つ目は、噂の内容。
私的には『何あの子~?』とか『合わなくない?』『高島君遊びでしょ?』みたいな感じだと思ってた。

けど、違う反応の方が多かった。
『へ~。あの子なんだぁ。なんか、わかる気がする』とか『かわいくなったし、元気でいい子そうだね』とか!


ちょっと…いや、かなり嬉しかった。


良い風に言ってくれる子は、大体話た事がある子で、悪く言う子とかはあまり話した事も無いと思うけど。
知ってる子に自分の居ない所で、そんな風に良く言って貰えた事が嬉しかった。



「噂はバッと広がったけど、その分引くのも早そうだね。」



そうなぉも、笑顔で言ってた。

でも、この噂にはもう一波乱続きがあることを知らずに、私はなぉの言葉にホッとしきっていた。