「スゴイ量だね。」
「中学の時からの分のもあるからね。」
「マジ?見たい見たい。
どこらへん?」
そう言って高島君がペラペラ、ページをめくる。
「え~見ちゃう?中学時代?
笑わないでよ?」
「大丈夫だって。
…と思う。」
そう言って高島君は笑ってる。
私は中学時代のページを開けた。
「中学生って感じだなっ。
ふたつ結びが。」
高島君はそう言って見てる。
「いやぁ~良い味でてるよ。」
一通りみたあとそう言って手帳を返してくれた。
「良い味?
何が?」
私は手帳を鞄にしまいながら、聞返す。
「良い意味で、小学も中学も今も実莉は実莉っぽくて良いって事?」
そう言って高島君は、嬉しそうに笑う。
私は意味が解らなくて、首を傾げたまま考えて見るけど
わからないし。
「そのままの実莉が好きだよ。」
高島君はそう言って微笑んで、先に歩き出した。