『閉まるドアにご注意下さい…』
車内に車掌さんのアナウンスが流れる。
「おはよ。」
「…おはよ。」
1月2日
待ち合せ場所は、現地の改札口。
私は待ち合せの時間に丁度良い電車に乗って、自宅の最寄り駅からずっとドアのすぐ横に立っていた。
高島君が乗る駅で、高島君を見つけられるかもと思って。
見つけられるどころでは無く、同じ車両に高島君が乗って来た。
思ってた以上の事に、嬉しさと驚きでなんだか少し戸惑う。
高島君は、そんな私を不思議そうにみて笑ってる。
「どうしたの?」
高島君の問い掛けに我にかえる。
「あっ明けましておめでとぅ。
まだ会えないと思ってたから、なんか嬉しくて。」
「明けましておめでとう。
なんか凄く久しぶりに会った気がする。
一週間位しか経ってないのにね。」
高島君は、ふふっと笑て私の頭をポンッと撫でながら答える。
キュン!
久しぶりの高島君の手の感謝と笑顔。
こんなに眩しかった?
ただ頭を撫でられただけで、視界に映ってるだけで胸の鼓動が早くなる…!