「実莉?」



なぉに名前を呼ばれて、ハッとする。

思わず考え込んじゃった。


「やっぱり何かあったな?」


なぉが私をのぞき込んでジッと目を見る。

こうなったらもぅ、話さずには納得しないのはよく分かっていた。



「何かあったってゆうか、お昼寝してる時、寝る?ってきかれたの…。
私は昼寝の寝るだと思ったんだけど…。
よく考えてみたらプレゼントもらった後だし、イイムードだったから、アレ?って思ってたんだけど、聞けないじゃん!?」



「え!あれ?
てゆうか実莉プレゼント無し何じゃ無かったの??」



なぉが違う方に食い付く。


「うん。
無しのハズだったんだけど。サプライズで貰ったの。」


「へぇ~良かったじゃん!
何貰ったの?」



由香も目をキラキラさせて聞いて来る。



「香水。
ホラ…。」



私は2人の顔の近くに、手首を近付ける。
2人はあの時の私みたいに、クンクン匂いを嗅いでる。


…確かに犬みたい。


高島君の気持ちがよくわかった。
1人でちょっとツボにヒットする。
でも私はぐっとこらえた。