「高島君は今まで付き合ったりしてたの?」


「え!?
急に何?
どうした??」



私の唐突な質問に高島は驚く。



「ゴメン…。
何か無性に聞きたくなって。変な意味じゃなくて、ただどうゆう恋とかして来たのかなぁってふと思って…。」



ホントはふと思ったんじゃなくて、前から気になってはいたんだけど…。

私の質問に、ちょっと答え難そうな高島君。



「恋は普通にして来たよ。
幼稚園の頃は先生本気で好きだったしね。
幼稚園生なりにチョー頑張ったけど、あっさりかわわされてきづついてみたり…。」



「ふふっ!
それは不毛な恋だね…。」



切なそうな顔で言う、意外な初恋にちょっとウケる。



「笑うなよ~。
その後ショックで中学になるまで、好きな子できなかったんだから…。」



「え!!
そうなの?
…ゴメン。」



私が驚いて、真顔で謝ると高島君は冗談だよって笑って言う。