さっきまで高い位置から部屋に差し込んでいた白い太陽の光は、すっかり傾いて穏やかな夕焼け色に変わっていた。
私達の話題は自分の事。
自分の思ってる事とか、今までに感じた事とか。
「ってゆうか、実莉はどうゆう人がタイプなの?」
今さらな質問…。
でも私も高島君のタイプ知らないや。
「私…はねぇ。
う~ん…好きって想った人かな。
なんかで、心に残ったり、スゴイ!って思ったり、で気になっていって好きになるのが多いかな。
高島君は?」
「俺!?
そうだなぁ。
あえて言えば、変らない人かな?」
「変らない人?」
私はその言葉にちょっと驚く。
だって、タイプを聞かれて、"変らない人"って答えた人は私が知る限り高島君だけだから。
それに、だいぶ抽象的な気がして。
私は良く解らなくて、不思議そうに首を傾げたままたかしま高島君に聞いた。
高島君の答えは、わかりやすかった。
「コロコロ変わらないってゆうか、人の意見に流されないで、自分をしっかり持っている人?」
「あぁ!そうゆう事かぁ。」
私も納得する。