「あーもぉ。私今の絶対ヤバイ。」
急過ぎて、とてつもない顔をした気がする。
「大丈夫だって。
じゃあ次は…カメラ見てて。いくよ!せーの!」
「えっちょっ待って!」
カシャ…。
シャッター音と同時に私の頬に高島君の唇が触れた。
そこだけなんか熱い。
「もぉ~!」
下を向いて赤くなった顔を隠す。
でも高島君は、そんな私をのぞき込んでニヤリとして提案。
「最後のは…ちゅーして撮る?」
「えー!ヤダ!!」
私がそう言った時にはもぅ
高島君が私を抱き寄せて、唇を重ねていた。
カシャ…
シャッター音だけが部屋に響く。
「あー!ヤダって言ったのに!」
私がぷぅっとふくれていると、高島君は撮り終わったフィルムを嬉しそうに巻きながら言う。
「写真出来たら見せるね。」
「うん!」
その笑顔が余りにも、楽しそうで抗議する気もなくなった。
恥ずかしかったけど
本当は嫌じゃ無かったんだ。
私が初めての彼氏と、初めて撮ったツーショット写真。