「なんかウチ騒がしくてごめんね。」



そう言って、箱の中身を出し始める。



中にはクリスマスチキンとポテトとカットケーキ。



「食おーぜ。」



そう言って、一緒に入ってた紙皿にチキンを乗っけてくれた。



なんか突然来て、こんな風に出して貰って
高島君のおかーさんにも、麻希ちゃんにも気を使わせちゃったかな。


そぅ思って、戸惑っている私を見て高島君が笑って言う。


「彼女連れて来るって言ってたから、かーさんが用意しといてくれたみたいなんだ。
だから遠慮しないで食って?」


「うん。いただきます。」



2人でクリスマスパーティを始めた。


ジュースで乾杯して、チキン食べて、ケーキも食べて。


いっぱい笑って喋った。



こうして話てると、さっき心によぎったモヤモヤなんで、下らない事に思えてくる。



高島君は、どんな話をしてる時でも目を真直ぐに見て話してくれる。


いつも優しく接してくれる。



十分幸せなのに。




あんな事で、少しでもブルーになるなんて



…高島君ごめんね。