一気に場が明るくなる、オーラのある女の子。
「まだ出だしだけど、モデルやってるんだよ。
オーディション受かるのも相当大変だったみたいだけど。妹をこんな風に言うのもアレだけど、普段ヘラヘラしてるのに、受験と両方頑張って何気にスゲーと思ったよ。」
そう言って微笑んでる。
その笑顔に、なんか胸がチクッとした。
妹を思う良いおにーちゃん。
それだけなのに…。
「妹思いなんだね。」
私も笑顔で言う。
でも…。
実際可愛い子を見慣れる高島君が、私を可愛いがってくれてるのは、どうなんだろう…。
本心なのかな…。
疑う訳じゃないけど、
こんな風に思う自分も嫌だけど…
心が狭いのかな。