その時部屋のドアの外から、カワイイ声がした。



「おにーちゃん!?
おかーさんがコレ持ってけって。」




高島君がドアを開けると、今までに見た事が無い位カワイイ女の子が立っていた。



小さくて色白の顔に高島君とそっくりな大きな目、細い身体からはスラッとした手足。


雰囲気は違うけど、顔のパーツがよく似ているので一目で高島君の妹だってわかった。


「あ~!おにーちゃんの彼女!?
こんにちわ~!」



そう言って、クラクラする位カワイイ笑顔を私に向けた。



「立野実莉です。
こんにちわ。」



つられて私も笑顔で答える。


「妹の麻希。
中3の受験生なのに遊び回ってるんだよ。」


「も~遊び回ってないよ!
こんな兄ですが、ミリさん宜しくです。」


「こちらこそ宜しくね。」



私が答えると、高島君とちょっと話して、持って来たトレーを置いて笑顔でバイバイをして出て行った。