「ごめんね。
ウチの母あんな感じで。
テキトーに座って。」



笑いながら高島君が言う。




「ちょっと緊張しちゃったけど大丈夫だよ。
でもキレイなおかーさんだね。
笑顔がそっくり!」


「そう?」



私が言うと、また高島君は笑って答える。

そうだよ。

お姉さんって言っても分からない位だよ。


2人で並んで座る。


…初キスの場所。


その時の事を思い出して、私はちょっと鼓動が早くなる。




プシュッ…


高島君はさっき買ってきたジュースを空けてゴクゴク飲んでる。



それだけで絵になるから、思わず見とれちゃう。



「あ。コレうまいょ。
新発売当たりだね。
…飲んでみ?」



そう言って、新フレーバーの紅茶が入ったベットボトルを私に渡す。



…………。



間接キス…。