「えー、今日で2学期も終り約2週間という短い休みですがぁ…。」



全校生徒がクラス別に並んでいる
終業式中の体育館。


ストーブが何機か、生徒を囲む様に置かれているが、全然寒い。

壇上で話す校長先生の話は、ほとんど耳に入っていない。

私もみんなも、ホッカイロをひたすらシャカシャカ。



やっとで、先生の話から開放されて退場の時。

高島君を見つけた。


クラス毎に退場するので、言葉は交わせなかったけど

気付いて!

って念じてたからか、たまたまか
気付いてくれて、歩きながら下の方で小さくピースしてくれた。


私も笑顔で返す。


こんな小さな事でも嬉しくて、ますます放課後が待ちどうしい。



それを見ていたなぉがニヤリとしながら、



「ラブラブだねぇ♪」



とか言うから、ちょっと照れる。


ラブラブかぁ。


帰る時、他の人の目にはどう映るんだろう。

私と高島君。


ごくごく普通の私と目立つ高島君…。


……。


もしかして不釣合い!?