「……山!おい 内山!」

宮川だ。


「お おう。お疲れ。いつ戻ったんだよ。」

「一時間位前だ。お前 俺が戻ったのにも気付かず仕事してたもんな。鬼みたいな顔してバリバリやってたぜー?すげぇ 集中力!」

「そんなにすごい顔してたか?」

「してたしてた。事務の女の子なんて怖くて近寄れなかったから。いつも優しくてステキな内山さんがーって泣いてたぞ。」

僕は笑って言った。

「それは嘘だろ。」

「まあな。でもかなり進んだじゃないか。」


宮川はパソコン画面を覗くと 僕の背中をポンと叩きながらそう言った。