「…。そんなことないかもよ。」


晴香は首を左右に激しく振りながら言った。

「絶~対!運命の人だと思うけどな!偶然が三回重なるなんて普通じゃないよ?二人が出会ったのは偶然じゃなく必然です!なんてねー。」


「もしそうだとしても…その赤い糸が いつか切れてしまうかも。それなら最初から繋がってないほうがいいよ。」


「美月…。」

晴香は真剣な顔で言った。

「あの時の事…今でも忘れられないんだね。」


私は何も答えなかった。