花?

……あっ忘れてた!

私は一度座った椅子からまた勢い良く立ち上がった。

そして花束を涼太に手渡した。

「涼太 お帰りなさい!」

「おぉー サンキュー美月!花束もらったのなんて俺…生まれて初めてだぞ。」

涙ぐむ涼太を見て晴香がまじめくさった顔で言った。

「涼太…花嫁から最後に花束をもらう父親みたいだよ。」

「うるさいよ~おまえは!」