少しジーンとしながら眺めていると 二人同時に言った。

「美月!そんなとこでいつまでもにこにこしてないで…」

「とっとと座れ!」

「早く座りなさい!」

私は通路側のい椅子を引いて座った。


そして…

向かい側に座っているその人と目が合った。

するとその人がおもむろに口を開いた。

「その花…」