歩きながら頭の中に浮かぶのはさっきの人のことばかりだった。


優しそうな 素敵な人だよね…。

歳は同じ位かな。

この前はスーツを着てたけど 今日はジーンズだった。

友達と約束があるって言ってたけどデートかな。

彼女がいてもおかしくないものね。


私はあれこれ想像して浮き足立ってる自分に気付き コホンと一つ咳をして 待ち合わせ場所の入口のドアを開けた。