「やっぱり二人は運命の赤い糸で結ばれていたのよ!」

晴香は握りこぶしを作って大きな声で言った。

そして今度は私の手を握り締めて言った。

「良かったねー美月。美月にも彼ができたんだね。先越されちゃった!」

「でも…付き合うっていう話にはならなかったけど。」


ハアー…と晴香は大きな溜め息をついた。

「あのねえ…お互いの気持ちを確認しあったんだから。付き合おうとかって言葉なんかなくたって もう二人は恋人同士でしょ。愛し合ってるんだから。」

「そう…なのかな。」


私と優が恋人同士…。

そんな風に思っていいのだろうか。


私の中に不安が芽生えた。