「それからね…。」


私は話を続けた。

「映画の帰りに…」

「映画の帰りに?」

晴香は早く言えと言わんばかりに身を乗り出している。

「私を好きだって。」

「それで美月は?何て答えたの?」

「それは…私も好きだって言っちゃった。」

晴香は両手でテーブルをバンッと叩いた。

「やっぱり!あなた達二人は絶対こうなると思ったんだよねー!」

晴香は自分の事のように喜んでくれている。