美月の言葉を聞いた瞬間…僕の心の中に一滴の雫が落ちた。


それは波紋となって 隅々まで広がっていった。

優しく 静かに。


僕が美月を想うように 美月も僕を想ってくれている。


「そろそろ行こうか。」

僕はそのまま美月の手を離さなかった。