僕は自然と美月の手をとっていた。

「優…?」

「黙って聞いて。僕は…僕は君が好きなんだ。」

いつの間にか美月の手を握る僕の手には力が入っていた。



「美月が好きだよ。」



美月は何も言えずにいるようだった。

美月の手は冷たくて 少し震えていた。


そして 美月のくちびるが微かに動いた。