「映画が始まると 二時間位の間話をするわけでもなく ただ座ってるだけでしょう。それなら二人で行く意味がないんじゃないかって。」

「うん。」

「でも今日わかったよ。」

美月はじっと聞いている。


「自分の好きな人と共感したいからなんだって。同じ空気の中で同じ気持ちになりたいからなんだって。」


「好きな人と…。」



僕は決心した。


今日美月に言いたかった事 いや 本当はきっと出会った時から感じていた事を…彼女に告げようと。