主役の二人がめでたく結ばれると 輝く星空が映るなか 物語はーTHE END―となった。


美月も僕もエンドロールが流れる間 余韻にひたっていた。

照明がつくと 僕は大きく背伸びをした。

美月は心配そうに僕を見ている。


「どうだった…?」

「おもしろかったよ。」

そう答えると 美月は胸の前で両手を合わせて「よかった」と言った。

「こういう映画だから 優が退屈だったらどうしようかと思った。」


美月と一緒にいて退屈になるわけないのに。

僕はそう思った。