「いい人たちだったのよ?……ただ…」
 「ただ?」

正美は言葉を濁す

 「いえ…ほら良いでしょ?寝なさい?また来るから……ね?由乃」
 「うん……ありがと、ママ」

正美が部屋を出ると、由乃も寝息をたてる

 「…あなたの祖父母が問題なのよ…」