「もの…」
 「ああ…」

由乃は一瞬顔を伏せて

 「私を育ててくれたのは、竜崎博和と正美と竜崎の人間です…それに私のお祖父ちゃんは竜崎と母方の澤田だけです…あなたは私の…お祖父ちゃんなんかじゃありません…」

ハッキリと慶太郎に言った
博和はその姿を頼もしく見ていた