「謝るのは可笑しいよ…私はあなたの婚約者、でしょ?」

その言葉が嬉しくて、つい満面の笑みで答えてしまう

 「はい」

寝室を出る由乃

キッチンでなにかを作っている音がする

 (この前の立場が逆転したみたいだ…)

でも一人じゃないのが、こんなにも安心する