「じゃあね、梨紗。」 僕は静かに梨紗から離れた。 「隆介!?」 「最後に一つ!遅れちゃったけど誕生日おめでとう!」 「うん!ありがと!」 「またね…。」 「また逢える?」 「いつかね!」 梨紗は顔をあげた。 その表情は笑顔だった。 梨紗は火葬場の煙突に向かってピースをして 「隆介ー!またね!!」 と言った。 僕は笑顔で頷き空の色と同化しながら 静かに消えた。