「ティナ様、落ち着いてください ご主人様はご無事ですから!」


いくらアメリアが言っても聞く耳を持たないティナはやっと身体を起こしベッドから降りようとした。


「レオン!?レオン!?」


ふらふらとベッドから降りてしまったティナにアメリアはおろおろした。


力ずくでベッドに行かせる事は出来ても、また同じ事を繰り返すだろう。


今のティナはレオンを心配するあまりおかしかった。


<ご主人様、早く!>


アメリアが念を送ったその時、バタンを大きな音を立てて扉が開いた。