「付いて来い」


掴んでいた腕を離すとジェイソンは歩き始めた。


レオン・・・。


「レオンに助けを求めても無駄だ」


癪に障るジェイソンの一言。


「だから読まないでって言ったでしょう!」


ティナの頬が膨らむ。



仕方なくジェイソンの後を付いて行くとロウソクの灯りが見えてきた。


その火はぽっかりと宙に浮いているようだ。


「どこへ・・・?」


奥へと進んでいくようで怖い。


うごめく声がだんだんと大きくなっていくのだ。


「お前の幸せの代償をみるがいい」


そう言って扉を開けるとパーァッと明るくなって辺りが見やすくなった。