ピチャン
頬に冷たい水滴が落ちてティナはハッと目を覚ました。
水?
手を頬に持って行く。
「やっと目を覚ましたか」
低く背筋がゾクッとするような声に上体を起こしてキョロキョロする。
と、真っ赤な瞳と暗がりの中で目があった。
「貴方はっ!」
人間であれば暗くて見えないのだろうが、ヴァンパイアのティナには男の顔がはっきり見えた。
「ずいぶん寝るもんだ もう少しでお前の血をむさぼる所だった」
レオンを憎むこの男は半分レオンの血が入っているティナの血を飲むのを堪えた。
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