ジェイソンに攫われたと確信したレオンは城の者を総動員して探すよう命令を下した。


エミリオも知らせを聞いて飛んできた。


「今頃、なぜジェイソンが現れてティナちゃんを攫っていくんだ!?」


エミリオがこれから出かけようと仕度をしているレオンを見た。


「私を恨んでいるからだろう」


答えなどとっくに分かっている。


あいつはこの機会を狙っていたに違いない。


うかつだった・・・。


レオンがそう後悔した時、部屋の窓ガラスがパリンと割れた。


レオンは気持ちを抑え込もうとした。


そうでなければ城中の窓ガラスや物が破壊されかねない。


ティナ・・・。