「あたしがデザインを?む、無理、無理です」


やっとドレスを着る事に慣れてきたのにデザインまでは分からない。


しかもウェディングドレスなんて・・・。


「何も全部君が決める必要は無い 人間界の仕立て屋がよければそうするが?」


ティナが笑顔になる。


レオンの甘さに傍にいたアシーネは呆れる。


(人間界の仕立て屋にヴァンパイアの王族の結婚衣装を作らせるなんて)


「それはいかがかと思いますわ レオン様」


そういうアシーネにエミリオがびっくりする。


「アシーネ!」


「人間界の仕立て屋に作らせたらレオン様が恥をかくのよ?」


アシーネは優しくティナに言う。