エミリオに1人で入るように言われてティナは戸惑ったが決心して扉を叩いた。


「入れ」


中からレオンの声が聞こえた。




重い扉を静かに開けた。


大きな扉は昔の非力のティナだったら到底開けることは出来ないだろう。


開けるとまっすぐ執務机が目に入った。


が、レオンはそこに座っていない。


「?」


どうして?と考えている時、背後から腕が回った。


「きゃっ!」


ティナは思わず声を上げたがレオンの腕だとわかるとホッと肩を撫で下ろした。