籠の中に下向きに咲く花がいた。


その花は籠の中が嫌いだった。
縛られた生き方が嫌いだった。


でも籠の外の世界が怖かった


傷つけられそうで嫌いだった。
本当の自分を知りそうで嫌いだった。



だから
ボクはここから去る。


逃げるわけじゃない。





ボクは
――――――空へ散る。


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