「でねー…結衣が変なこと言うんだよ」



「なんて…」



「なんか高校辞めてから…アタシが妙に大人っぽくなったって…そんなことないよね…マア兄はどう思うアタシ…色っぽくなったあ」





俺はたまらず…洗濯物を干している真琴に後ろから抱きついてしまっていた。





「どうしたの…マア兄…」



「……………」





俺はしばらく…言葉が思い浮かばなかった。




ただ…真琴を離したくない…



あと数カ月もすれば…離したくなくても…離さなければならなくなると思うと…




そうせずにはいられなかった。