真琴は靴を脱ぎながら、懐かしそうに俺の部屋を見渡しながら、かばんを下ろし床に座り込んだ。




外は秋になり、夜は少しだけ寒さが気になるようになっていた。




「少し冷えるな…今コーヒーいれるから。」と言いながらコンロに火をつけ、コーヒーをいれるためにお湯を沸かし始めた。



しかし、真琴は一言も話さずただじっとつばさの写真を見つめていた。



ただぶくぶくとお湯が沸騰する音とシューっとガスの音だけが部屋の中にこだましていた。