家族をなくし…身内と呼べる人間もなくし…貯金さえもなくし…


さらに…48にもなる俺には、仕事を見つけようにも就職先は見つかる訳もなく…


長崎のグラバー園などの観光地で、若い頃身につけた絵の技術を活かして、観光地にありがちな似顔絵を描く出店を出していた。





少女も絵を描くのが好きみたいで週に2、3回は俺の所に来てなんだかんだ…


話をしたり絵を教えて欲しがったりしていた。