「マコちゃん」



「真琴ーーーっ止めろー」




俺は急いで真琴を止めに走ったが、家の門の前で真琴は消防隊員に止められた。




「ダメだ今入ったら君も助からないぞ。」



と強く抱きしめるように止める消防士を懸命に振り払おうとした。



「お父さんとお母さん、助けないと助けて下さいお願いしますお願いしますお父さんとお母さん…」



「真琴…」と俺は真っ赤に染まった炎の前で真琴をしっかりと抱きしめた。