俺のアパートを出て10m程行くと、角のところで消防車が二人の前を駆け抜けた。





「火事…」


と…真琴が立ち止まってちょっと心配そうな顔で尋ねた。



「みたいだね。」



その時は俺も真琴もそれほど深くは考えなかった。




消防車を見送り角を右に曲がると真琴の家までは500m位。